『森のおくから』あらすじと読書感想文の書き方3ポイント

こちらでは
2018年の「第64回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校中学年の部、課題図書
『森のおくから… むかし、カナダであったほんとうのはなし』の「あらすじ」と読書感想文の書き方のポイントをご紹介いたします。
 

森のおくから むかし、カナダであったほんとうのはなし
著者/編集: レベッカ・ボンド, もりうちすみこ
出版社: ゴブリン書房
本体価格:1,400円
発行形態: 絵本
ページ数: 38p
ISBNコード: 9784902257342

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『森のおくから』あらすじとこんな人にオススメ
『森のおくから』の読書感想文の書き方3ポイント

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『森のおくから』あらすじとこんな人にオススメ

 

自然と共と生きるのは人間だけではない、人間も所詮自然の一部なのだ。人間と動物たちが湖の中で身体が触れそうになる距離に一緒にいるページの絵は、自分もそこにいるような錯覚に陥りました。あらすじとこんな人にオススメ

『森のおくから』あらすじ商品の説明
     
    内容(「BOOK」データベースより)
    これは、いまから100年ほど前に、カナダでほんとうにあった話です。アントニオは、深い森にかこまれた、みずうみのほとりにすんでいました。近くに子どもがいなかったので、アントニオの友だちは、はたらくおとなたち。動物をさがして、ひとりで森を歩くことも好きでした。ある夏、おそろしい山火事がおきました。にげる場所は、ただひとつ―みずうみです。人間も、動物も、必死に生きのびようとしたそのとき、アントニオの目の前で、思いもよらないことがおこったのです…。

読みやすさ★★★★☆
感想文の書きやすさ★★★★☆
翻訳のわかりやすさ★★★★☆

こんな人におすすめ
・動物が好き
・自然が好き
・想像力の豊かな子
・命の重さについて気が付いた子  など

『森のおくから』…小学生のうちに知るべき命の重さ
『森のおくから』を読んでの多くの意見は「そんなことが起きるんだ…。」「胸がじーんと熱く感動」などの意見があります。
ですが、大人の方は目からウロコ的に「生きるものすべてが平等」などと今さら発見したようなことをお子様に言ってはいけません。

人間は食物連鎖のピラミッドの関係を崩しているだけで、本来動物は必要な分しか食べないし、殺さないからです。人間は知能が発達し武器を使用するようになったホモサピエンスという動物ですが、森の動物たちは知能は人間に及ばなくとも、ホモサピエンスをはるかに超えるそれぞれの身体的特徴と能力をを生かして自然に生きる動物なのです。
動物が人間を襲うとしたら、恐怖や空腹など追い詰められた時と言えます。山火事という緊急時に動物たちが一番恐れたものは何かと考えれば、動物たちの行動はあたりまえのモノと考えられるのです。

ホテルには釣りやハンティング、仕事としてでも「動物を狩る」お客さんたちが来ています。彼らは「食べる<楽しむ・収入源として」を目的に湖の魚や森の動物を狩るのです。だから日頃動物たちは人間の目に届かない森の奥深くにいます。山火事になって、動物たちは動物同士襲い合ってもいいし、ここぞとばかりに丸腰の人間に襲い掛かってもいいのです。そうしないのは、動物には「無駄な殺生をする」「楽しみで殺す」という概念がないから当然なのです。

作者は「このおどろくべきできごと」と言いますが、主人公の祖父が5歳~小学校中学年くらいの年齢なら、そう感じることは許されます。ただ大人があまりにもこの動物たちの行動に感動し過ぎているとしたら、やや肉や魚を食べることへの感謝の念が不足しているんじゃないか?との目安になってしまいます。
「なぜこの時、動物は人間もいるのに湖に避難してきたのか?」「なぜこの時、動物同士で争わないのか?」を読書感想文のヒントとして話し合うのも良いでしょう。
この本のイラスト自体も薄暗く陰気な感じで、子供受けは狙っていないように思われます。小学生の課題図書とは言え、装丁の感じから元々は自然の法則をあまりご存じない大人の方向けなのかもしれません。
  

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『森のおくから』の読書感想文の書き方3ポイント 

 


 
読書感想文・用紙と字数のルール その他の詳細

原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。
小学校中学年の部(3、4年生) 本文1,200字以内

※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。

 
応募のルールについての詳細はこちら⇒ 「青少年読書感想文全国コンクール応募要項」
  
『森のおくから』の読書感想文のポイント

物語の主人公は5歳ですので、山火事への恐怖心が薄く、一緒に湖に動物たちがいることに感動していますが、小学校中学年のみなさんはもう少し大きくなっているので、この絵本の世界を深く考えるポイントをご紹介します。
 
山火事はなぜ起きたのか?
物語の中で、山火事は1日で自然と消えました。これはかなり幸運なことです。
空気が乾燥して草木が燃えやすい状態の大自然の多い森ならば、山全体が火事になっても不思議じゃないのです。「なぜ山火事は起きたのだろう?」と調べてみましょう。

動物たちはなぜ湖に来たのだろう?
現実の山火事などでは、動物たちは逃げる方向など見極めることが出来ません。動物たちが「湖の中に入れば安全」と言うチエがあったとも思えません。考えられることの一つに、山火事の中で湖からの冷たい風を感じたもしくは他に避難している動物(人間)のニオイをたどってきた…など考えるのも良いでしょう。

命が助かったことへの感謝
山火事は1日で消えて、ホテルも燃えずに済みました。
もし、山火事が大きく燃え広がってしまったら、帰る場所もなく、財産も無くし、ケガや火傷ひどければ死んでしまう人もいたかもしれません。家事の日からその後10年生活する日々はおとずれなかったかもしれないのです。
また湖に避難してきた動物たちも、山の全ての動物が助かったかどうかはわかりません。山の中が燃えて住処を無くした動物もいるかもしれないのです。
山火事で、誰もケガも火傷もしなかった事、死ななかった事についてどう思うか?考えてみましょう。

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